宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/17 13:47 太陽風の速度は下がり(400km/秒)、オーロラ活動も穏やかになっています。今朝、C3の小規模フレアが発生しています。
2005/ 4/18 13:05 太陽風は通常レベルで、オーロラ活動はとても穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は高い状態が続いています。
2005/ 4/19 14:25 太陽風は静穏ですが、南向き磁場の影響で弱いオーロラ活動が見られています。放射線帯高エネルギー電子は減少しています。
2005/ 4/20 11:05 コロナホールの影響で、太陽風が乱れ始めています。755黒点群でCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。
2005/ 4/21 12:57 太陽風の速度がやや高く(500km/秒)、オーロラもやや活発です。一旦穏やかになり、明後日頃に再び乱れそうです。
最新のニュース

2005/ 4/22 10:09 更新
太陽風速度は下がって、穏やかになっています。明日以降、次の高速風が到来するでしょう。

担当 篠原

地球は現在、V字型に広く見えていたコロナホール領域の中間帯に入っている様です。
600km/秒まで速くなっていた太陽風の速度は低下して、
450km/秒と通常の速度に近くなっています。
SOHO EIT284の太陽写真を見ると、縦に長く見えるコロナホールは太陽の中心線を過ぎて、
西半球(右側半球)の3分の1ほど進んだ場所に見えています。
もう少し回転して、コロナホールが西半球の真ん中くらいに達した頃、
高速太陽風が地球に届きます。
ですので、この写真から見ると、太陽風の速度上昇は明日くらいに始まりそうです。
その時の太陽風磁場の変化によって(南向き磁場の変化)、
オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発達する可能性があります。

ACE衛星の太陽風データを見ると、面白い変化が見られています。
22日0時(世界時21日15時)頃から磁場強度(白線)が10nTに強まっています。
そして、南北成分(赤線)が、初め北寄り(+方向)に偏って、
22日6時半(世界時21日21時半)頃から南側(ー方向)に大きく振れ始めています。
太陽風の中で磁気的なかたまりが流れて来た様な印象の変化です。
現在、-4nT程の南向きが安定的に続いています。
速度は高くありませんがこの磁場変化の影響で、
これから一時的にオーロラ活動が活発になるかもしれません。

太陽面では、黒点群が2つ見えています。
どれも規模は小さく、フレア活動は見られません。
754群は番号は付いていますが、写真では黒点は見えなくなっています。
太陽のフレア活動は穏やかな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。