宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/18 13:05 更新 太陽風は通常レベルで、オーロラ活動はとても穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は高い状態が続いています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、現在の太陽風の速度は約380km/秒、 磁場強度は4nTとどちらも通常のレベルです。 AE指数のグラフではオーロラ活動はほとんど観測されておらず、磁気圏は概ね静穏です。 ACE衛星のデータの最新部分で、太陽風磁場南北成分が-4nTと南向きに強く向いています。 この影響で、これからしばらくオーロラ活動がやや強まるかもしれません。 速度が高くないので、大きな活動にはならないでしょうが、南向き磁場が続く場合は注意が必要です。 これからコロナホールによる太陽風の乱れが始まることが予想されています。 SOHO EIT284カメラの太陽写真をご覧下さい。 太陽の中心から左寄りに、斜めにVの字を描く様にコロナホール(薄暗い領域)が広がっています。 このコロナホールの右端の部分が、太陽の中心を過ぎて西半球(右半分)に入っています。 この様になると、影響が及び始めるのも間もなくと考える必要があります。 実際のところ、コロナホールのどの部分からの影響が地球に及ぶかというのは難しい問題で、 前周期の太陽風データを参考にすると、 太陽風の乱れは日本時間で20日の夜から21日に入った頃から始まると予想されるのですが、 さて、今周期はどの様な変化を見せるでしょうか。 今後、速度上昇の前にセクター境界の切り替わりや、太陽風磁場の強まりなどが見られると思います。 太陽風のこれらの変化に注目して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子は依然高いレベルを保っています。 衛星の運用では引き続き注意が必要でしょう。 太陽面では、東(左端)から755黒点群が上って来ました。 黒点写真では微かに見える程度で、まだ番号は付けられていません。 ここが18日6時(世界時17日21時)にC4.6の小規模フレアを起こしています。 この群はそれに先立って、C3、C2の小規模フレアも起こしており、やや活発な動きを見せています。 今後もCクラスの小規模フレアを起こす可能性があるとのことで、しばらく注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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