宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/24 11:59 太陽風の速度は300km/秒と遅くなっています。磁気圏は概ね静穏です。
2005/ 3/25 11:12 太陽風磁場が強まっています。速度にも上昇の兆しがあり、コロナホールの影響が始まりそうです。
2005/ 3/26 09:41 コロナホールのため、太陽風が高速になっています(700km/秒)。オーロラ活動が活発になっています。
2005/ 3/27 09:35 高速太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。
2005/ 3/28 11:25 太陽風の速度は下がり続けています(530km/秒)。オーロラは活発に続いています。
最新のニュース

2005/ 3/29 12:01 更新
高速太陽風の領域を抜けつつあります(速度500km/秒)。オーロラ活動はとても穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は更に緩やかに低下を続けています。
現在は500km/秒と「やや速い」程度にまで下がっています。
磁場強度も5nTから4nTにやや下がっています。
南北成分を見ると(赤線)、北寄りに偏る傾向が強まっています。
このため、地球の磁気圏へのエネルギーの流れ込みがほとんど無くなっている様で、
オーロラ活動を示すAE指数のグラフには全く変化が見られていません。

太陽風の速度はこのまま更に低下して、静穏レベル(400km/秒程度)へ戻って行くでしょう。
SOHO EIT284の観測が依然停止していますので、コロナホールの最新状況が分かりにくくなっていますが、
27日周期の図を参考にすると、これから4日間程度は穏やかな状態が続きそうです。
その後、4月2日頃から、次のコロナホールの影響が始まると予想されます。
前周期の上の図を見ると、3月6日頃から太陽風が大きく乱れているのが分かります。

放射線帯の高エネルギー電子の密度は、昨日以上の増加は見られていません。
青線が警戒レベルに達している程度で、このまま下がって行く可能性が高そうです。

太陽のフレア活動はとても静かです。
黒点群も745の小さな群が1つ、やや西寄りに見えているだけです。
今後も静かな状態が続きそうです。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。