宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 3/28 11:25 更新 太陽風の速度は下がり続けています(530km/秒)。オーロラは活発に続いています。 担当 篠原 今日1枚目の写真は、SOHO衛星の太陽カメラが撮影した太陽に近づいて見えている金星です。 金星は明日の29日に外合(ちょうど太陽の反対側に回り込んだ状態をこう呼びます)を迎えるそうです。 SOHOの動画を見ると、金星が太陽のすぐ下を、右から左に移動している様子が良く分かります。 宇宙天気現象ではありませんが、お楽しみ下さい。 太陽面の高速太陽風の吹き出し口の分布がかなり変化しているのでしょうか、 もう一度上がるのではないかと予想した太陽風の速度は、現在も順調に低下を続けています。 昨日の620km/秒程度から、現在は530km/秒まで下がっています。 これは、やや高速という速度です。 27日周期の図を見ると、前周期は3月1〜2日にかけて最も速く700km/秒の速度に達していました。 これは今周期では今日、明日(3月28〜29日)に対応しますが、 今の所、速度がもう一段高くなる気配はありません。 引き続き、もうしばらく注意が必要でしょうが、 このままコロナホールの影響を抜けてしまいそうです。 太陽風磁場の強度は5nTと通常レベルが続いています。 南向き磁場が再び頻繁に現れるようになっています。 このため、オーロラ活動が刺激を受け、 AE指数のグラフでは500nTをやや越える規模の活動が連続的に観測されています。 速度が低下していますので、活動の規模はやや小規模にとどまっている様です。 GOES衛星の観測によると、放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加しています。 GOES10衛星では、警戒ラインの10の4乗の線を越えています。 今後GOES12衛星もこのレベルに達すると予想されます。 衛星の運用では障害が発生する可能性が高まりますので、注意が必要です。 太陽面では、小規模の2つの黒点群が見えているだけです。 フレア(太陽爆発)の活動レベルは低く、穏やかな状態が続きそうです。 太陽の右下すぐに見えている明るい星は、外合直前の金星。SOHO衛星LASCO C2カメラが撮影。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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