宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/22 13:21 太陽風の乱れは短期間で終わりました。現在は静穏です。一方、明日以降コロナホールの影響が始まります。
2005/ 3/23 10:29 太陽風(速度350km/秒)および磁気圏の活動は静かです。太陽フレアの活動も穏やかです。
2005/ 3/24 11:59 太陽風の速度は300km/秒と遅くなっています。磁気圏は概ね静穏です。
2005/ 3/25 11:12 太陽風磁場が強まっています。速度にも上昇の兆しがあり、コロナホールの影響が始まりそうです。
2005/ 3/26 09:41 コロナホールのため、太陽風が高速になっています(700km/秒)。オーロラ活動が活発になっています。
最新のニュース

2005/ 3/27 09:35 更新
高速太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。

担当 篠原

コロナホールの影響で高速の太陽風が続いています。
昨日より、600〜650km/秒の安定した高速状態が続いています。

太陽風の磁場は強度5nTと普通の強さです。
南北成分(赤線)を見ると、1時間程度の間隔で南北に振れる様な変化が見えています。
このため、オーロラ活動も活発になり、
AE指数を見ると500〜1000nT規模の変動が続いています。

太陽風データの後半部分を見ると、南北成分が北寄りに傾向が変わって来ています。
そのため、オーロラ活動(AE指数)も後半部分は活動度が低下しています。
しかし、太陽風は高速状態が続いていますので、
磁場が再び南寄り傾向に変わった場合には、オーロラ活動も活発に戻るでしょう。
ただし、高速風の後半部分では南北の揺らぎが出にくくなる傾向があります。

27日周期の図を見ると、2月28日から3月1日にかけて太陽風の速度(緑色線)がもう一段上昇しています。
これと同じ傾向がこれから見られるかもしれません。
太陽風磁場強度が5nTから7nTにわずかですが上昇しています。
この変化は今後の速度の上昇を示唆しているのかもしれません。
前周期の速度は最高が700km/秒程度でした。
従って、現在の速度から極端に再上昇するということは無いでしょう。
高速風は3月30日まで続きそうです。

高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加の傾向を見せています。
まだ警戒レベルには達していませんが、今後の変化に注意して下さい。

太陽のフレア活動は穏やかです。
X線の強度そのものがかなり下がっており、活動的な領域がほとんど見られない事を示しています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。