宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/17 10:48 太陽風磁場が大きく南向きになっています。速度は通常レベルですが、磁気圏活動が活発になりそうです。
2005/ 3/18 11:54 太陽風の速度は通常レベルが続いています(400km/秒)。太陽風磁場の変化に伴って、オーロラが活発になる時間帯が見られています。
2005/ 3/19 08:56 太陽風磁場が安定して南を向いています。速度は通常レベルですが、磁気圏が活動的になっています。
2005/ 3/20 09:31 太陽風南向き磁場が終わり、磁気圏はとても静穏です。
2005/ 3/21 18:49 太陽風の速度が600km/秒と高速になっています。オーロラ活動が活発になる可能性があります。
最新のニュース

2005/ 3/22 13:21 更新
太陽風の乱れは短期間で終わりました。現在は静穏です。一方、明日以降コロナホールの影響が始まります。

担当 篠原

一時、速度が600km/秒にまで上昇した太陽風ですが、
乱れは数時間程度で終わり、現在は350〜400km/秒に下がっています。
その間、太陽風磁場が-10nT近く南を向いた時間帯もあり、
500〜1000nT程度のオーロラ活動がAE指数で観測されています。
結局、目立った磁気圏活動はこの程度で、その後は静穏状態が続いています。

さて、これに続いて、明日以降コロナホールによる本格的な太陽風の乱れが始まりそうです。
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前のデータを参考にすると(27日周期の図は世界時です)、
3月23日(世界時では22日中)に日が変わる頃に太陽風磁場のセクター境界を迎えそうです。
前周期は2月24日(世界時では2月23日中)に発生しています(2列目の青線)。
その後、太陽風磁場の南北成分(赤線)が南北に激しく振動し、2月25日頃から太陽風の速度が上昇しています。
今周期ではこれは3月24日に相当します。

前周期のオーロラ活動はそれほど活発なものではありませんでした。
今周期はどうなるでしょうか。速度が上昇し始める24日以降に注意が必要と思われます。

太陽面では743黒点群がいよいよ没しつつあります。
残るのは、中央付近に744群と、東側(左側)に小さな745群が見えています(まだ番号は書かれていません)。
どちらも規模は小さく、穏やかな状態が続くでしょう。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。