宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/15 10:53 太陽風磁場の南向きが強まったため、磁気圏活動が活発になりました。太陽風磁場の乱れはしばらく続く可能性があります。
2005/ 3/16 18:49 太陽風の磁場が強まってきました。明日から、コロナホールの影響で速度が上昇しそうです。
2005/ 3/17 10:48 太陽風磁場が大きく南向きになっています。速度は通常レベルですが、磁気圏活動が活発になりそうです。
2005/ 3/18 11:54 太陽風の速度は通常レベルが続いています(400km/秒)。太陽風磁場の変化に伴って、オーロラが活発になる時間帯が見られています。
2005/ 3/19 08:56 太陽風磁場が安定して南を向いています。速度は通常レベルですが、磁気圏が活動的になっています。
最新のニュース

2005/ 3/20 09:31 更新
太陽風南向き磁場が終わり、磁気圏はとても静穏です。

担当 篠原

19日23時(世界時19日14時)頃まで太陽風磁場の南向き傾向が続きました。
ACE衛星のデータを見ると、グラフの前半部分で
-5nT前後の南向き磁場(赤線がマイナスになっている)が変化しながら続いています。
この影響で、磁気圏はやや活発な状態が続きました。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、
500nT前後の小規模のオーロラ活動がグラフの前半で観測されています。

その後、太陽風磁場は南向き傾向から北向き傾向に変わりました。
地球磁気圏へのエネルギーの流れ込みが止まり、AE指数の後半はとても静かになっています。
北向き傾向への変化とともに、太陽風磁場強度が10nTから5nTに弱まり、
速度も450km/秒から400km/秒に低下するという変化が見られています。
現在は、南北成分は強度そのものが弱くなっています。

この数日、太陽風速度は通常レベルでほぼ安定していますが、
磁場の強度や南北成分がやや不安定な状態が続き、小規模のオーロラ活動が続きました。
今後はこのまま穏やかになりそうです。
しかし、もう3日ほど経つと、コロナホールによる次の太陽風の乱れが始まりそうです。
SOHO衛星の観測が無いために最新状況が分かりませんが、
27日前の前回の変化では速度が700km/秒まで高まりました。
太陽風の乱れは1週間に渡って続きました。
3月23日頃にセクター境界の切り替わり、太陽風磁場の強まりなどが起こり、
太陽風速度の上昇が始まるでしょう。

742,743黒点群がC2の小さな小規模フレアを起こしています。
これ以上活発になることはないでしょう。
これらの群はどちらも太陽の西に没しつつあります。
その他の黒点群は見られず、太陽面は黒点が見られない状態になりそうです。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。