宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 3/21 18:49 更新 太陽風の速度が600km/秒と高速になっています。オーロラ活動が活発になる可能性があります。 担当 篠原 NICTのWebサーバが停止していたため、記事の更新が遅くなりました。お詫び致します。 21日17時(世界時21日8時)に太陽風の速度が急に上昇し、400km/秒から600km/秒と高速状態に変化しました。 磁場強度も5nTから8nT程度にやや強まっています。 原因ははっきりしません。CME(太陽ガスの放出現象)を起こしそうな目立ったフレアの発生は無く、 コロナホールも(SOHOの観測が無いために正確には分かりませんが)少し早過ぎる印象です。 太陽風磁場の南北成分は小刻みに変化していて、まだどちら寄りというはっきりした傾向は見えていません。 今後、南向き傾向が強まると、磁気圏が活動的になって、 オーロラが活発になったり磁気嵐が発達する可能性があります。 今後の変化に注意して下さい。 ここまでは、太陽風は速度が350〜400km/秒、磁場強度5nTとともに通常レベルでした。 磁場の南向き成分が-2〜-3nT程度と小さいものの長時間続いていました。 しかし、AE指数のグラフにはほとんど変動は見られず、地球の磁気圏はとても静かでした。 南向きとはいえ値が小さかった事や、速度が通常レベルだったためでしょうか。 太陽風の擾乱原因がはっきりしないため、今後の展開が考えにくくなっています。 前周期の変化を参考にすると、 明後日の23日頃からコロナホールの回帰によって太陽風が乱れると予想されます。 今回の変動がそれに相当する(早まった)のか、今回の変動に重なってコロナホールの変動が見られるのか、 どうなるでしょうか。 太陽面ではまだ番号か記されていませんが、744黒点群がほぼ中心にできています。 小規模な黒点群です。 743黒点群は西に没しつつあります。 Cクラスの小規模フレアを時々発生させていますが、間もなく向こう側に隠れる事になります。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|