宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/ 7 11:49 太陽風が高速になっています(600〜700km/秒)。オーロラもとても活発に活動しています。
2005/ 3/ 8 11:46 太陽風の速度が一段と上昇しています(750km/秒)。オーロラが活発に続いています。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。
2005/ 3/ 9 12:18 太陽風は高速で(700km/秒)、オーロラ活動も続いています。放射線帯高エネルギー電子密度が増加しています。
2005/ 3/10 11:34 太陽風は高速状態が続いています(700km/秒)。オーロラも活動的な状態が続いています。
2005/ 3/11 13:12 太陽風速度が下がり始めました(550km/秒)。オーロラ活動も低下しています。
最新のニュース

2005/ 3/12 11:13 更新
太陽風速度は通常レベルに戻りました(450km/秒)。セクター境界を迎えている様です。オーロラ活動は静穏です。

担当 篠原

太陽風の速度は順調に低下し、450km/秒と通常レベルに戻っています。
磁場強度は3nT前後、南向き成分もありますが強度は小さく、
速度が低下している事もあり、オーロラ活動は静かになっています。

一方、明日以降と思われていた太陽風磁場のセクター境界が、
一日早くやって来た様です。
ACEの図の2列め、水色の線が上の端から真ん中へ急に変化しています。
これは太陽風磁場の大まかな方向が変化している事を示しています。
まだしばらく様子を見る必要がありますが、
「地球から太陽方向」だった太陽風の磁場が、「太陽から地球方向」に切り替わりつつあります。

この変化自体は地球磁気圏にほとんど影響を与えません。
ただ、切り替わりの前後で太陽風が乱れることがあります。
ACEデータの1列めの最後の部分で磁場が乱れています。
この変化がセクター境界と関連した現象かも知れません。
南向き磁場が現れていますが、太陽風の速度が下がっているので磁気圏活動が大きくなる事はないでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルが続いています。
引き続き注意が必要です。

太陽面では741,742,743と3つの黒点群が見えています。
Cクラスの小規模フレアの発生の可能性がある様です。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。