宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 3/ 8 11:46 更新 太陽風の速度が一段と上昇しています(750km/秒)。オーロラが活発に続いています。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 8日2時(世界時7日17時)頃から、太陽風の速度がもう一段上昇して700km/秒を越える様になりました。 現在は750km/秒に達しています。 太陽風磁場の強度は約6nTで通常のレベルですが、 -3〜-5nT程度の南向き成分(ACEデータの赤線がマイナスになる)が頻繁に現れています。 このため、太陽風から磁気圏へエネルギーが流入してオーロラ活動を活発にしています。 AE指数のグラフを見ると、1000nT規模の活発なオーロラが頻繁に発生しています。 極域では美しいオーロラを楽しむ事ができたのではないでしょうか。 沖縄の磁場変化は静穏レベル(青横線)から50nT程下がった状態が続いています。 弱いですが磁気嵐の様な状態になっていると考えられます。 SOHO EIT284の太陽画像では、太陽面の北西(右上)に真っ黒なコロナホールが見えています。 地球に高速太陽風をもたらしているのはこのコロナの穴です。 27日周期の図を参考にすると、現在は高速風領域のまっただ中にあることが分かります。 緑色線(太陽風速度)の変化を、上段(前周期)と下段(今周期)とで比べてみて下さい。 高速風は11日頃まで続くと予想されます。 前周期ではオーロラ活動は2月11日頃まで活発に続きました。 規模は次第に弱まって行きますが、今周期も10日頃までオーロラ活動が続くのではないでしょうか。 高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が急増しています。 GOES10衛星では電子密度が警戒ラインの10の4乗を越えています。 GOES12衛星ではまだですが、高速風は続きますので今後の変化に注意が必要です。 太陽面では小さな741黒点群と、まだ番号は書かれていませんが東端(左端)に742黒点群が見えています。 どちらも小規模で、目立ったフレア活動は起こしていません。 太陽は引き続き穏やかな状態が続くでしょう。 昨日より神奈川のJAXA宇宙科学研究本部に来ています。 ここで、日本とヨーロッパが共同で打ち上げる「ベピ・コロンボ(BepiColombo)」 と呼ばれる水星探査機の科学会議が開かれています。 衛星は2012年に打ち上げられ、水星で2つに分離してそれぞれ1年に渡って水星を観測する計画です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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