宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/25 10:29 太陽風磁場に乱れが見られていますが、磁気圏は静穏です。これから太陽風の速度が上昇するでしょう。
2005/ 2/26 10:06 太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。オーロラも活発になっています
2005/ 2/27 08:48 コロナホールの影響が続いています。オーロラはやや活発です。もう一段の速度上昇が起こるかもしれません。
2005/ 2/28 10:28 高速風(550km/秒)が続いていますが、速度の再上昇はありませんでした。高速風はもう2日ほど続きそうです。
2005/ 3/ 1 10:51 高速太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。
最新のニュース

2005/ 3/ 2 10:43 更新
コロナホールの影響が続いています。太陽風速度は620km/秒で、オーロラもやや活発です。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風が続いています。
太陽面における、太陽風の吹き出し口の場所が変化しているらしく、
前周期と比べると速度変化の様子が変わっています。
前周期(1月29日〜2月4日)では、期間の前半により高速な太陽風が来ていましたが、
今周期(2月25日〜)はむしろ後半の方が速く、最も高速の部分が3月1日にまで遅くなっています。
この様子では、もう2〜3日程度高速風が続きそうです。

太陽風磁場は強度は5nTのままです。
ほんのわずかですが、次第に弱まる傾向が見られています。
南北成分を見ると(ACEデータの赤線)、南を向く(マイナスを向く)変化が度々現れています。
この時に、オーロラ活動が活発になっています。
AE指数のグラフでは、500〜1000nT規模の活動が2度ほど観測されています。

今後も同程度のオーロラ活動が見られると思われます。
太陽風の速度が下がると活動レベルも下がり、穏やかになっていくでしょう。

SOHO EIT284カメラの太陽画像で、次のコロナホールの姿が見えて来ました。
写真の左上に、黒く丸い穴が開いている様にコロナホールが見えています。
ここから吹き出している高速の太陽風が、今後地球へ影響を及ぼすと予想されます。
前周期の変化を参考にすると、3月6日(図は世界時)の夜くらいに影響が始まりそうです。

太陽面では黒点がほとんど見えない状態が続いています。
掲載している写真では見えませんが、739黒点群が中心付近にあるそうです。
活動的な領域がほとんど無いため、フレア活動は非常に穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。