宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/26 10:06 太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。オーロラも活発になっています
2005/ 2/27 08:48 コロナホールの影響が続いています。オーロラはやや活発です。もう一段の速度上昇が起こるかもしれません。
2005/ 2/28 10:28 高速風(550km/秒)が続いていますが、速度の再上昇はありませんでした。高速風はもう2日ほど続きそうです。
2005/ 3/ 1 10:51 高速太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。
2005/ 3/ 2 10:43 コロナホールの影響が続いています。太陽風速度は620km/秒で、オーロラもやや活発です。
最新のニュース

2005/ 3/ 3 10:09 更新
太陽風の速度は緩やかに低下を始めています。小規模のオーロラが活発に活動していました。太陽はとても静穏です。

担当 篠原

今日1枚目の画像は、GOES衛星のX線カメラが撮影した太陽です。
このところ、フレア(太陽爆発)活動がとても穏やかで、
X線強度のグラフは非常に低いレベルに落ちています。
その様子は、この画像を見ても明らかで、黒点群など明るく写る活動的な領域がほとんど見つかりません。
いつも安定している可視光の太陽と違い、とても真っ暗な太陽です。

この写真の様子では、もうしばらく穏やかな状態が続きそうです。
東(左)の端が少し明るく見ていますので、ここから新しい黒点群が姿を現しそうです。

ちなみに、このGOES衛星というのはアメリカの気象衛星です。
「ひまわり」の代役として日本付近の気象観測で活躍してくれているGOES衛星も、
このシリーズの1台です。

太陽風はコロナホールによる高速状態が続いています。
速度は2日16時(世界時2日7時)頃に680km/秒近くまで上昇しました。
その後、緩やかな減少を示していて、現在は580km/秒くらいに下がっています。
これから次第に高速風領域を抜けて行きそうです。

一方、太陽風磁場は速度が高まった辺りで、南北に激しく揺れる変化が見えていました。
磁場強度としては4nTと既に弱まっているため、大きな南向きにはなっていません。
このため、比較的小規模のオーロラ活動が活発に発生していた様です。
AE指数のグラフを見ると、500nT前後の小規模の変動ですが、頻繁に発生しています。
太陽風の速度が下がり始めるとともに、南北磁場の変化には南向きが見られなくなり、
北向き磁場だけで振動するようになっています。
このため、現在のオーロラの活動度は低下しています。

高速太陽風はこれから2日ほどかけて、通常のレベルへと戻って行くでしょう。
そして、6日の夜くらいから次の擾乱が発生すると予想されます。

放射線帯の高エネルギー電子に増加の傾向が見えています。
まだ警戒ライン(10の4乗の線)には達していませんが、今後の変化に注意が必要です。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。3日10時 (世界時3日1時)。
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。