宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/27 08:48 コロナホールの影響が続いています。オーロラはやや活発です。もう一段の速度上昇が起こるかもしれません。
2005/ 2/28 10:28 高速風(550km/秒)が続いていますが、速度の再上昇はありませんでした。高速風はもう2日ほど続きそうです。
2005/ 3/ 1 10:51 高速太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。
2005/ 3/ 2 10:43 コロナホールの影響が続いています。太陽風速度は620km/秒で、オーロラもやや活発です。
2005/ 3/ 3 10:09 太陽風の速度は緩やかに低下を始めています。小規模のオーロラが活発に活動していました。太陽はとても静穏です。
最新のニュース

2005/ 3/ 4 11:03 更新
コロナホールの影響を抜け、太陽風は通常の速度に戻っています(450km/秒)。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日から今日にかけ、太陽風の速度は順調に低下を続けています。
コロナホールの影響域から抜けた様です。
現在の太陽風の速度は450km/秒で、ほぼ通常のレベルに戻っています。
太陽風磁場の強度は5nTとほとんど変化はなく、南向き成分は大きなものは見られていません。
このため、磁気圏のオーロラ活動はすっかり穏やかになっています。
AE指数のグラフにはほとんど変化が観測されていません。

昨日注意が必要と書いていた放射線帯の高エネルギー電子ですが、増加傾向が止まった様です。
今回は警戒ラインには達しませんでした。

SOHO EIT283カメラの2枚の太陽画像をご覧下さい。
左が最新の太陽、右が27日前の、太陽が1回自転する前の画像です。
太陽面の左上に薄暗く見えている部分があります。
ここがコロナホールと呼ばれる場所で、太陽の磁場が宇宙空間に向かって広がっている領域です。
磁場が広がっていると、ここから太陽のガスが噴き出し易くなります。
このため、高速の太陽風の吹き出し口になるのです。

2枚の写真を比べると、コロナホールがほとんど同じ位置に見えていることが分かります。
このため、今後の太陽風の変化は、27日前の変化とかなり似たものになることが期待できます。
27日周期の図をご覧下さい。
上段の2月5日以降の変化が、今日からの太陽風の変化を予想する材料になります(図は世界時で書いています)。
すると、明後日の6日の夜あたりに太陽風の速度の上昇が始まりそうです(2月7日の変化です)。
その前に、5日昼頃から太陽風磁場強度の増加やセクターの切り替わりなどが発生します。

太陽風速度の上昇と、磁場強度の強まりは、オーロラを活発にする重要な要因です。
6日以降は南向き成分の強まりによって、活発なオーロラが発生する可能性があります。
明日以降の太陽風の変化に注意して下さい。

太陽面は現在も非常に静かです。
Cクラスに満たない規模ですが、フレア活動がX線のグラフで観測されています。
これは、まだ太陽面のこちら側に上って来ていない、向こう側にある活動領域が起こした変化です。
SOHO EIT284の太陽画像で、左端が明るく輝いていますが、この領域です。
やがてこちら側に上がって来るでしょう。どの程度の活動領域なのでしょうか。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/ 3 19:06 UT

2/ 4 19:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。