宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 2/24 10:56 更新 太陽風磁場が強まった状態が続いています。速度の上昇は無く、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 昨日より、太陽風の磁場強度が10nTを越えて強まっていましたが、 現在もその状態が続いてます。 日本時間で今日に変わった頃に、セクター境界を越えた様です。 太陽風磁場のおおまかな向きが、「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わりました。 このこと自体は地球への影響はありませんが、境界の前後で太陽風に乱れが発生する事があります。 今回は、磁場強度が強まっていますが、ほとんど北向きのままで推移しています。 このため、磁気圏にはほとんど影響が見られず、 オーロラ活動を示すAE指数のグラフは全く変化していません。 27日周期の図をご覧下さい。 地球から見ると、太陽は27日で一周しています。 このため、27日前の太陽風の様子を見ると、これからの太陽風を予想できるのです。 2列目の青線のセクターのグラフをご覧下さい。 結局、前周期とほとんど同じタイミング(1月27日と、2月23日)で T(上)からA(下)への切り替わりが発生しています。 前周期は、これから太陽風磁場の乱れが発生しています。 3列目の赤線をご覧下さい。 マイナス方向は磁場が南向きになっている事を示していますが、 1月29,30,31日に見られる、この様な変化が出るとオーロラが活発になります。 今周期がどうなるか、これからの太陽風の様子に注目して下さい。 SOHO EIT284カメラで昨日と前周期の1月27日を比べると、 コロナホール(黒く見ている領域)の位置はほとんど変わっていません。 前周期では本格的な速度の上昇は1月29日に始まっています(日本時間では30日に入った頃です)。 今周期もこれと同じと考えると、2月25,26日頃になるでしょう。 太陽面は黒点が全く見えなくなりました。 フレア(太陽爆発)活動はたいへん穏やかな状態です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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