宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 2/19 11:21 更新 太陽風の乱れで磁気嵐が発生し、オーロラも活発になりました。高速風は続いていますが、磁気圏活動は収まりつつあります。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度が上昇を始め、19日1時(世界時18日16時)頃に600km/秒に達しました。 その間、太陽風磁場の乱れも大きく、オーロラが活発に活動していました。 AE指数では500〜1000nT規模の活動が断続的に発生しています。 太陽風の速度が最大に達した頃、磁場強度は5nT程度に弱まり、 南向き成分もほとんど見られなくなりました。 それと共に、オーロラ活動も弱まっています。 太陽風の速度は緩やかに下がって、現在は500km/秒とやや速い程度です。 コロナホールが小規模でしたので、このままゆっくりと静穏状態に向かうでしょう。 沖縄の磁場変化を見ると、昨日のニュースでもお知らせしましたが、 太陽風磁場の強い南向きの影響で、磁気嵐が発生していました。 18日9時(世界時18日0時)頃に、静穏レベル(青の横線)から 一気に-80nTもグラフが下がる変化が観測されています。 下へ下がる程磁気嵐は発達している事になります。 結局、磁気嵐のそれ以上の発達は無く、以後は磁場強度は回復に向かっています。 これから5日間程度は穏やかな状態が続きそうです。 太陽面では733,734,735黒点群が西へ向かっています。 その後、これらの群の活動は低調になっています。 GOESのX線データを見ると、Cクラスの小さな小規模フレアが頻繁に見られていますが、 これは、太陽の西縁(右縁)の向こう側で、活動的になっている群があるためです。 まもなく影響も見えなくなるでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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