宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/12 11:14 太陽風速度の低下は緩やかで、高速状態が続いています(580km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。
2005/ 2/13 08:59 太陽風の速度はほぼ静穏レベルに戻りました。オーロラ活動も穏やかです。
2005/ 2/14 10:10 太陽風が穏やかになり、オーロラ活動はとても静かです。小規模ですがフレア活動が見えています。
2005/ 2/15 10:28 小規模な太陽風の乱れが発生しています。小さなオーロラ活動が見られています。
2005/ 2/16 11:41 磁気圏は静穏です。太陽風にやや乱れが見られています。これからコロナホールの影響が始まります。
最新のニュース

2005/ 2/17 10:44 更新
太陽風磁場が急に強まって、オーロラが活発になりました。これからコロナホールの影響が始まるでしょう。

担当 篠原

16日19時(世界時16日10時)ころから、太陽風の磁場が急に強まりました。
その6時間ほど前にセクター境界(太陽風磁場の大まかな方向が逆転する)を越えており、
これに伴う擾乱だったと思われます。
それまで5nT程度だった磁場強度が、13nTまで強まりました。
強い南向き成分が現れ(-10nT)、オーロラを活発にしました。
AE指数では500〜1000nTの変化が観測されています。
また、沖縄の磁場データを見ると、
静穏レベル(青の横線)から-50nT程度磁場が弱まる変化が観測されており、
弱い磁気嵐の状態になっていた様です。
太陽風の速度には変化がなく、400km/秒と通常レベルのままだったので、
大きな乱れにはなりませんでした。

太陽風磁場の乱れは14時間ほど続きました。
17日9時(世界時17日0時)には磁場強度も弱まって、5nTに戻っています。
ただ、南向き磁場が現れているため、オーロラ活動は弱まりながらも続いています。

これから、コロナホールによる太陽風の乱れが発生すると予想されます。
太陽風速度の変化に注目して下さい。
ただし、コロナホールの規模や位置から、あまり大きな速度上昇にはならないと思われます。
乱れは2〜3日続きそうです。

17日8時半(世界時16日23時半)に、734黒点群がC5の小規模フレアを発生させました。
733,734,735の3つの黒点群がこの数日にぎわっていましたが、ここまでで最も大きなフレアです。
また、735群は磁場構造の複雑さを増している様で、より大きなエネルギーを蓄えつつあるようです。
今後は、中規模フレアを起こす可能性もあるとのことです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。