宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 2/16 11:41 更新 磁気圏は静穏です。太陽風にやや乱れが見られています。これからコロナホールの影響が始まります。 担当 篠原 太陽風の速度、磁場強度はほぼ通常のレベルです。 速度は400km/秒で安定し、磁場強度は6nT前後です。 太陽風磁場の南向き成分もほとんど無かったため、磁気圏も静穏で、 オーロラ活動を示すAE指数のグラフにはほとんど変化が見られませんでした。 しかし、太陽風データの最新の部分を見ると、やや乱れが見られています。 特に、磁場成分に見られていて、磁場強度はあまり変わっていませんが、 南北成分(赤線)が大きく振動しています。 速度も小幅ですが上昇している様に見えます。 SOHO EIT284の太陽画像の中心に黒く見ているコロナホールの影響が、 明日、明後日頃から地球に及ぶと予想されています。 その兆しが始まっているのかもしれません。 太陽風磁場の方向を調べると、新たなセクター境界を越えつつもある様で、 それと関係した太陽風の乱れも起こっているのでしょう。 コロナホールの規模や、先々月の変化から考えて、大きな乱れが発生する事はないでしょう。 一時的に活発なオーロラが見られたりする程度と思われます。 733,734,735と3つ並んだ黒点群は、規模としては目立った変化は起きていません。 X線動画で見ると、小さなフレア活動を頻繁に起こしていて、 きらきら奇麗に見えます。 大きな活動になることはなく、穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|