宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 2/15 10:28 更新 小規模な太陽風の乱れが発生しています。小さなオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 14日15時(世界時14日6時)頃から太陽風に小規模な乱れが発生しています。 太陽風磁場のセクター境界に関係する乱れと思われます。 太陽から運ばれる太陽風の磁場は、 大まかに「太陽から地球向き」もしくは、「地球から太陽向き」の2種類の方向を向いています。 その切り替わり地点を地球が通過しているのです。 この切り替わり点付近では太陽風に乱れが発生する事があります。 先々月もここで太陽風に乱れが発生し、オーロラを活発にしました。 しかし、今回、その乱れはかなり小さなものになっています。 太陽風速度は400km/秒に上がり、磁場強度は6nTに強まっていますが、 どちらも通常レベルの大きさです。 磁場が南向き成分を持っているため、オーロラ活動をいくらか引き起こしていて、 AE指数では300nT程度の小さなオーロラ活動が観測されています。 速度が高くありませんので、これ以上の活動にはならないと思われます。 太陽面ではコロナホールが中心線を過ぎ、西側(右側)へ進んで来ています。 2〜3日後くらいから地球に影響が及びそうです。 太陽風の速度が上がって、オーロラ活動を活発にする可能性があります。 ここでは、セクターの切り替わりも同時に見られると思います。 放射線帯の高エネルギー電子は減少して、警戒ラインをほぼ切りつつあります。 今後は更に減少していくでしょう。 733,734,735の黒点群は、X線動画を見ると昨日と同様に小さな活動を度々見せています。 2つほど、Cクラスに達するフレア(太陽爆発)がありました。 黒点群の規模に変化はなく、この状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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