宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/ 4 12:58 太陽風はやや速い状態が続いています(500km/秒)。オーロラ活動も時おり発生しています。
2005/ 2/ 5 12:03 720黒点群が帰って来つつあります。フレア活動が見られました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2005/ 2/ 6 11:06 太陽風の速度が遅く、磁気圏は穏やかです。明後日頃から高速風が来るでしょう。
2005/ 2/ 7 13:02 太陽風の磁場が強まっています。磁気圏もやや活動的になっています。今後、速度の上昇が始まるでしょう。
2005/ 2/ 8 10:44 太陽風の速度がたいへん高速になっています(750km/秒)。オーロラ活動も活発です。
最新のニュース

2005/ 2/ 9 11:18 更新
高速の太陽風が続いています(700km/秒)。オーロラ活動も活発です。放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあります。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風が続いています。
ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は昨日からほとんど変化がなく、
700km/秒前後ととても高速な状態です。
磁場強度は5nTと普通のレベルです。
しかし、南北成分を見ると(ACEデータの赤線)、
南北に(マイナス、プラスに)激しく変化している様子が見えます。
この影響でオーロラがとても活発に活動しています。
AE指数のグラフを見ると、1000nT規模の大きな現象が幾度も発生しています。

磁場の南北変動が現在も続いていることと、速度がとても速い事から、
今後もオーロラ活動は活発に続きそうです。
今は天気が悪い様ですが、アラスカのオーロラライブでオーロラが楽しめるかもしれません。
高速太陽風は、もう2〜3日程度続くと予想されます。

高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
そろそろ警戒ライン(10の4乗の線)を越えようかというレベルです。
明日以降、更に増加している可能性がありますので、衛星の運用では注意が必要になりそうです。

太陽では、小規模なフレア活動が見られています。
732、733黒点群が起こしていますが、今の所これ以上の活動を起こす事は無さそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。