宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 2/ 3 10:06 更新 太陽風の速度がやや高まっています(550km/秒)。小規模のオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 一旦450km/秒まで速度が下がっていた太陽風ですが、 再び上昇して550km/秒程度とやや速い状態になっています。 太陽風の磁場強度は5nT。 -3〜-5nT程度の南向きが時々現れています。 このため、オーロラ活動がいくらか活発になっています。 オーロラの活動殿目安となるAE指数のグラフを見ると、 500nT程度の小規模の活動が度々見られています。 SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、 西側(右側)に特にコロナホールらしき姿は見られず、 今回の太陽風速度の上昇の原因は良く分かりません。 ただし、これ以上の大きな速度上昇はないでしょう。 これから、太陽風磁場の大きな方向が切り替わるセクター境界を迎えると思われます。 磁場の方向が「太陽から地球方向」だったものが、「地球から太陽方向」に大きく切り替わります。 その際に太陽風磁場が乱れて、オーロラ活動をやや活発にする事があります。 現在のやや速い速度が続いた場合は、オーロラ活動も強くなりやすいでしょう。 太陽のフレア(太陽爆発)活動はとても穏やかです。 黒点も極小さなものが見えている程度です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|