宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/30 12:08 更新 コロナホールの影響で太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 29日22時(世界時29日13時)頃から、太陽風の速度の上昇が始まりました。 現在は600km/秒と高速状態になっています。 一方、磁場強度は速度上昇の前に15nTまで強まっていました。 こちらは、速度が上がり始めるとともに低下を始め、現在は8nTくらいまで下がっています。 オーロラ活動のスイッチとも言える太陽風磁場の南北成分は、 南北に振れる変化を頻繁に見せています(ACEデータの赤線の変化)。 これまで磁場強度が強かった事もあり、南向きが強まった時にオーロラ活動が強まっています。 AE指数のグラフを見ると、500〜1000nTのオーロラ爆発が数度に渡って観測されています。 極域ではきれいなオーロラが見られたことでしょう。 アラスカのライブカメラで撮影された映像の一部をご紹介します。 現在は速度が高く、磁場強度も強いため、 磁場が南向きになると活発なオーロラを見る事ができるでしょう。 27日周期の図より、前周期の変化を参考にすると、 今日を含めてこれから3日間ほど高速風が続きそうです。 前回は磁場が強い状態が長く続き、オーロラ活動も活発に続いていた様です。 今周期はどうなるでしょうか。 太陽のフレア(太陽爆発)活動は穏やかです。 動画を見ると、727黒点群がとても小さなフレアを頻繁に起こしていますが、 X線のグラフによるとBクラスの非常に小さな規模です。 アラスカのライブカメラで撮影された、29日19時(世界時29日10時)のオーロラ活動。 (c) NICT/SALMON SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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