宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 1/27 10:40 太陽風の速度は遅く(320km/秒)、オーロラ活動はとても穏やかです。明日以降、擾乱が予想されます。
2005/ 1/28 10:52 セクター境界の切り変わりで太陽風が乱れています。このまま高速風域に入ってオーロラ活動を強めるかもしれません。
2005/ 1/29 08:38 これからコロナホールによる高速風が始まるでしょう。オーロラが活発になる可能性があります。
2005/ 1/30 12:08 コロナホールの影響で太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。オーロラ活動が活発になっています。
2005/ 1/31 09:30 高速太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラもやや活発です。
最新のニュース

2005/ 2/ 1 10:27 更新
太陽風の速度が再上昇しました。現在は600km/秒。オーロラがとても活発に活動しています。

担当 篠原

昨日お知らせした様に、太陽風の速度が再び上昇し、
31日19時(世界時31日10時)に650km/秒に強まりました。
太陽風の磁場強度も連動して強まり、最大で10nTを越えるほどになりました。
南北成分も大きく変動して、度々-5〜-10nTと強い南向きを示しています。
このため、オーロラ活動も活発で、
AE指数のグラフでは最大で1500nTに達する激しい変動も観測されています。
アラスカで観測された昨夜のオーロラを動画で紹介します。一瞬、ものすごい明るさで輝いています。

現在の太陽風は、速度がやや落ちて600km/秒になっています。
磁場強度もやや下がって8nTになっています。
第二波の高速風も最高値は越えた様ですが、依然速度、磁場強度とも高いレベルです。
今後も南北成分が大きく振れ続けた場合、オーロラも活発に続くでしょう。
高速風はこれから2日程度かけてゆっくり下がって行きます。
下がりきるまでは、磁気圏も活動的な状態が続きそうです。

放射線帯の高エネルギー電子が密度を増やしつつあります。
まだ警戒ライン(10の4乗の線)には達していませんが、明日、明後日以降注意が必要となりそうです。

太陽のフレア活動は概ね穏やかです。



アラスカのライブカメラで撮影された、31日17時(世界時31日8時)のオーロラ活動。
(c) NICT/SALMON


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。