宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/28 10:52 更新 セクター境界の切り変わりで太陽風が乱れています。このまま高速風域に入ってオーロラ活動を強めるかもしれません。 担当 篠原 太陽風磁場のセクター境界に達した様です。 ACE衛星の太陽風データを見ると、磁場強度(白線)が28日0時(世界時27日15時)頃から乱れ始め、 それとともに磁場の方向(水色線)が大きく変化しています。 これは、太陽風の磁場の大まかな方向が、 「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わる動きです。 変化とともに、太陽風磁場の南北成分(赤線)にも乱れが発生しましたが、 太陽風の速度が340km/秒程度ととても遅かったため、オーロラ活動には繋がりませんでした。 AE指数のグラフを見ると、全く変化が観測されていません。 その後、28日8時(世界時27日23時)頃から、太陽風の変化が新たな段階に入った可能性があります。 磁場強度が10nTに一気に強まり、速度が400km/秒に高まっています(これで通常の速度ですが)。 SOHO EIT284カメラの太陽画像に見られる様に、 これからコロナホール(太陽面中心付近に黒く見えている領域)による高速太陽風が 地球に影響を及ぼすと予想されています。 高速風領域への移行が見え始めているのかもしれません。 コロナホールによる擾乱では、高速風帯に入る時に磁場が大きく乱れ、 結果としてオーロラ活動を激しくすることが多く見られます。 太陽風のこれからの変化と、オーロラ活動に注目して下さい。 今の変化が高速風の入り口でなかったとしても、明日には高速風が始まると予想されます。 今日のアラスカは快晴の様です。 月が大きいのが残念ですが、ライブカメラでオーロラが楽しめるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は現在も高レベルが続いています。 しかし、今日の太陽風の乱れの影響で、減少の傾向が見えています。 今後オーロラ活動が強まる事になれば、一気に低下するでしょう。 まだしばらく注意が必要です。 太陽面はとても静かです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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