宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/27 10:40 更新 太陽風の速度は遅く(320km/秒)、オーロラ活動はとても穏やかです。明日以降、擾乱が予想されます。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風は速度320km/秒と更に低速になっています。 磁場強度は4nTと通常の強さで、-2nT程度の弱い南向き成分が見られています。 しかし、速度がすっかり下がってしまったため、オーロラ活動はとても静かです。 AE指数のグラフでは、本当に小さな変動しか観測されていません。 今後の太陽風の擾乱要因は2つあります。 ひとつは、SOHO EIT284カメラの太陽画像に薄暗く見えているコロナホールです。 明日の夜以降、ここから吹き出している高速の太陽風が地球に当たる様になるでしょう。 もうひとつは、セクターの切り変わりです。 27日周期の図を見て下さい。 12月30日のところで、セクターのグラフが上から下に変化しています。 これは、太陽風の磁場の大まかな方向が、 「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わったことを意味しています。 その変化自体が宇宙天気に及ぼす影響はほとんどありませんが、 切り替わりが起こる境域で、太陽風が乱れていることがよくあります。 このセクターの切り替わりが今日、明日にでも発生すると予想されます。 太陽風に一時的な乱れが発生するかもしれません。 明日以降の太陽風の変化に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は依然高密度状態が続いています。 衛星の運用では引き続き注意が必要でしょう。 コロナホールの影響で磁気圏擾乱が発生すると、この高エネルギー電子は減少するでしょう。 太陽面はとても静かです。 いくつか小さな黒点群が見えていますが、どれもフレア活動はほとんど起こしていません SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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