宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 1/25 13:13 更新 放射線帯電子は現在も高いレベルが続いています。太陽風の速度は下がりつつあります。 担当 篠原 太陽風の速度は緩やかに低下を始めました。 現在は500km/秒を切る程度にまで下がっています。 コロナホールの影響を抜けつつある様です。 速度は更に低下して、静穏レベル(400km/秒程度)へと戻って行くでしょう。 太陽風の磁場強度は4nTで、小さな振幅ですが南向きになる時間が頻繁に現れています。 このため、小規模ですがオーロラ活動が度々見られています。 AE指数のグラフでは500nT程度の活動が観測されています。 今後は速度の低下により、オーロラ活動は穏やかになって行くでしょう。 コロナホールの影響を抜けたので、太陽風はしばらく静かになりそうです。 そして、3日後ころから次のコロナホールの影響が及び始めると予想されます。 SOHO EIT284の太陽画像をご覧下さい。 太陽面の東側(左半分)が広くコロナホールに覆われている様子が見えています。 この先端(右端)が太陽の中心部に達していますので、3日後の28日頃から太陽風の乱れが始まりそうです。 参考に27日周期の図をご覧下さい。 前周期では1月1日から太陽風の乱れ(磁場強度の上昇、速度の上昇)が始まっています。 これは今周期では1月28日に相当します。 オーロラが活発になったり、弱い磁気嵐状態に発達するかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子密度は現在も高い状態が続いています。 GOES10, 12の両衛星で警戒レベルの10の4乗を完全に越えています。 オーロラ活動がこれから穏やかになると予想されますので、 高エネルギー電子の減少はゆっくりとしたものになるでしょう。 数日間に渡って高レベル状態が続くと予想されます。 太陽のフレア活動は穏やかになっています。 黒点写真を見ると、太陽面の東寄り(左寄り)に小さなまだ番号の付いていない黒点群が見えます。 727黒点群とのことですが、ここが小規模な活動をしている様です。 小規模フレアが発生するかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|