宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/17 10:33 更新 間もなく最初の太陽風衝撃波が届き、磁気嵐など活発な変動が始まるでしょう。また、太陽風の南向き磁場が強まっています。 2005/ 1/17 17:39 追加 17日16時(世界時17日7時)に太陽風の衝撃波が来ました。速度650km/秒で、極端に大きな擾乱にはならないでしょう。 担当 篠原 15日15時(世界時15日6時)のM8.6中規模フレアによって発生したCME(太陽ガスの放出現象)による、 高速の太陽風がもう間もなく、これから今日(17日)の午後にかけて地球に到来すると予想されます。 続いて、16日7時半(世界時15日22時半)に発生したX2.6の大規模フレアによるCMEの影響が、 今日(17日)の深夜から明日(18日)の午前中にかけて到来すると予想されます。 太陽風の速度が急上昇し、磁場強度も強まる事が予想されます。 太陽風の磁場が強く南を向いた場合は、オーロラが非常に活発になり、磁気嵐も発達するでしょう。 今後の太陽風の変化に注目して下さい。 X2.6のフレアによるCMEの様子を動画として掲載しています。 太陽から四方に向かって白いガスが飛び出して行く様子が観測されています。 発生源の720黒点群が太陽の中心に近かったため、ガスは地球方向に飛び出してきました。 そのため、周囲に広がる様にガスが飛んで見えるのです。 また、ガスが飛び散った後、雪の様に白い点々が画面を踊っているのにお気づきでしょうか。 これはこの爆発に伴って発生した太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)が、 観測器(SOHO衛星)のカメラに飛び込んでいるためです。 太陽放射線のグラフをご覧下さい。 Xフレア発生後の16日9時(世界時16日0時)頃から、放射線の強度が一層上昇して、 200〜300PFUと強いレベルに達しています。 再掲載になりますが、720黒点群の発達の動画をご覧下さい。 わずか数日で急激に規模が大きくなっている様子がよく分かります。 720黒点群は現在も規模が大きく、フレア活動は現状やや収まっていますが、引き続き注意が必要です。 太陽風は速度が500km/秒と、やや速い程度です。 しかし、16日17時(世界時16日8時)頃から磁場強度が強まり始め、現在10nTに達しています。 注目すべきは南北成分の変動で、17日7時(世界時16日22時)から-5〜-10nTと大きく南向きに転じています。 このため、これからオーロラ活動が活発になりそうです。 この磁場強度の強まりは、27日周期の図を見ると、 太陽風磁場構造のセクター境界を越える事に伴う変化の様です。 既に薄い黄色の線で見ると、太陽風磁場の方向は切り替わりつつあります。 前周期を参考にすると、太陽風磁場の乱れはこのまま衝撃波の到来まで続きそうです。 これから明日にかけて、二波に渡って大きな太陽風の乱れが発生するでしょう。 最新データに注意して下さい。 最新の宇宙天気状況は、宇宙天気情報BOXで簡単にご覧になれます。 このページは、10分間隔で自動更新されます。 また、アラスカのオーロラライブの画像にも注目です。 幸い、今のアラスカは晴れているようです。 2005/ 1/17 17:39 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 17日16時(世界時17日7時)にACE衛星で太陽風の速度上昇が観測されました。 太陽風の速度は500km/秒から650km/秒に上昇し、同時に磁場強度も5nTから13nTに強まっています。 変化としては極端に大きなものではなく、650km/秒という速度も13nTという磁場強度も、 普通に見られる高速風のレベルです。 太陽風が乱れた状態になっていますので、今後、オーロラ活動が活発になり、 磁気嵐が発達する可能性があります。 磁場の強度の更なる強まりと、南向きへの変化に注意して下さい(ACEのデータの赤線が大きくマイナスになる)。 太陽風磁場が大きく南を向くと、より大規模に磁気圏が乱れます。 OHO LASCO C3カメラが捉えた、CME(太陽ガスの放出現象)。1月16日06:18〜17日02:18(世界時1月15日21:18〜16日17:18)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO MDIカメラが捉えた720太陽黒点群の発達の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
2005/ 1/17 17:39 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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