宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/15 11:45 更新 X1.3の大規模フレアが発生しました。太陽風は南向き磁場が強まって、オーロラが活発になっています。 担当 篠原 15日9時半(世界時15日0時半)に、X1.3の大規模フレア(太陽爆発)が発生しました。 発生箇所は、急激に規模を拡大していた720黒点群です。 昨日のニュース発行のやや前から、この720黒点群と南側に見える718黒点群は、 互いに競う様に激しく小・中規模のフレアを起こしていました。 Mクラスの中規模フレアだけで、5回程度起こしています。 こちらに14日の動画があります。 ちかちかと両者が美しく輝き合う様子をご覧下さい。 720、718群ともに引き続き活発な活動を続けると思われます。 今後も注意が必要です。 この大規模フレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性があります。 まだ発生直後でデータが揃っていませんので、詳細は明日お知らせします。 一方、太陽風ですが、コロナホールの影響が弱まって、速度が低下を始めていました。 650km/秒だった速度は緩やかに低下し、15日4時(世界時14日19時)頃に550km/秒まで下がりました。 しかし、その後再び速度の上昇が始まっています。現在は600km/秒まで戻しました。 これに先立って、太陽風磁場の強まりが観測されています。 ACEのデータでは5nTだった磁場強度が、10nT近くまで強まっています。 太陽風の速度上昇と関係している様です。 SOHO EIT284の太陽画像でははっきりしたコロナホールは見られず、原因は良く分かりません。 また、27日周期の図を見ても、前回にはこの様な変化は見られず、 太陽が一回転するあいだに新しくできた構造の様です。 強まった太陽風磁場が南寄りに推移しています。 このため、オーロラ活動が強まっています。 15日5時(世界時14日20時)以降、AE指数にして700nTの活発なオーロラが続いています。 現在の磁場状況が続く間は、オーロラも引き続き活発に続くでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、昨日まで高いレベルが続いていましたが、 太陽風の新たな乱れの影響で密度を減らした様です。 一旦、警戒ラインを切っていると思われます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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