宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/16 13:49 更新 X2.6の大規模フレアが発生しています。full halo CMEも観測されており、明日以降、磁気嵐発生の可能性があります。 担当 篠原 太陽のフレア(太陽爆発)活動がとても活発になっています。 今日、16日7時半(世界時15日22時半)にX2.6の大規模フレアが発生しました。 また、15日13時(世界時15日4時)にM8.4、15日15時(世界時15日6時)にM8.6の大きな中規模フレアが、 その他にも昨日以降中・小規模のフレアが多数発生しています。 720黒点群は規模がとても大きく、今後も警戒が必要です。 720黒点群の発達の様子を動画にしました。ご覧下さい。 これらのフレアの中でも、15日15時(世界時15日6時)のM8.6フレア、 16日7時半(世界時15日22時半)のX2.6フレアによってCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。 これらのCMEは、full halo CMEと呼ばれるもので、 地球方向にガスが放出されたため、白いガスが太陽全体を取り囲む様に広がって行きます。 今回の2つのCMEはガスの色も濃く、太陽の中心付近で発生している事から、 地球に影響を及ぼすのは確実でしょう。 明日、17日の朝から午後にかけて1回目の衝撃波が、 続いて、17日の深夜から18日の午前中にかけて2回目の衝撃波が地球に到来するでしょう。 太陽風の速度が急激に上昇し、オーロラの活動を活発にしたり、磁気嵐を引き起こします。 太陽風磁場の強さと方向に注意して下さい。 大きく南を向くと、オーロラが非常に活発になり、磁気嵐も大きく発達するでしょう。 また、活発なフレア活動に伴って、太陽からの高エネルギープロトンが増加しています。 GOES 11の太陽放射線のデータを見ると、現在30PFUに達しています。 太陽風は速度が下がり、オーロラ活動も穏やかになっています。 再び上昇していた太陽風の速度は、650km/秒を最大にその後低下し、 現在は500km/秒とやや速い程度に下がっています。 磁場強度も弱まって4nT前後です。 AE指数を見ると、太陽風の速度が上がっていた間、500nT前後の比較的小規模な活動が続いていましたが、 現在は活動は弱まっています。 明日の衝撃波の到来まで、このまま静穏な状態が続きそうです。 27日周期の図をご覧下さい。 前周期とやや変わって、1月15日のところに小さな速度の山ができているのが分かります。 これから予想される、宇宙天気の激しい変化に注意して下さい。 SOHO MDIカメラが捉えた720太陽黒点群の発達の様子。1月10日〜16日/ (c) ESA & NASA SOHO LASCO C3カメラが捉えた、CME(太陽ガスの放出現象)。1月15日13:18〜16日00:42(世界時1月15日04:18〜15日15:42)。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C3カメラが捉えた、CME(太陽ガスの放出現象)。1月16日06:18〜16日11:42(世界時1月15日21:18〜16日02:42)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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