宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/10 08:39 更新 地球磁気圏は穏やかです。太陽風は概ね穏やかですが、磁場が強いなどやや不安定です。 担当 篠原 昨日、太陽の東端から顔を出して来た718黒点群が、 早速M2.4の中規模フレア(太陽爆発)を発生させました。 発生時刻は9日17時半(世界時9日8時半)です。 長時間継続するタイプのフレアで、CME(太陽ガスの放出現象)を伴っていると思われます。 残念ながらSOHO LASCO C3カメラの観測が無く、現時点では詳細は分かりません。 いずれにせよ、東にほぼ真横を向いた位置での発生ですので、 放出された高速の太陽ガスによる地球への影響は無いでしょう。 太陽風は速度が460km/秒とほぼ通常レベルで安定してます。 ほとんど一定していて、これ以上下がる気配は今のところ見られません。 また、磁場強度が8〜10nTと強い状態が続いています。 27日周期の図を参考にすると、前周期もこのまま磁場強度が強めの状態が続いていた様です。 磁場の南北成分(ACEの赤線)は北寄りが続いている(プラスの状態が続いている)ために、 オーロラ活動には繋がっていませんが、 一旦南を向くと、磁気圏の活動をある程度活発化すると考えられます。 27日周期の図では、12月16日から太陽風の速度が上昇しています。 これに対応して、12日から太陽風の速度が再び上昇を始めるでしょう。 前回は最高で650km/秒くらいまで速度が上がりました。 この影響で、12日から13日にかけてオーロラが活発になる可能性があります。 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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