宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 1/ 3 10:50 太陽風がとても高速で、オーロラがとても強まっています。今後一層乱れる可能性があります。
2005/ 1/ 4 10:03 太陽風は高速です(680km/秒)。オーロラも活発に続いています。放射線帯電子が増加しています。
2005/ 1/ 5 10:06 太陽風は現在もとても高速です(680km/秒)。オーロラも活動的に続いています。
2005/ 1/ 6 10:14 太陽風の速度は緩やかに低下しています。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。
2005/ 1/ 7 09:58 太陽風の速度は更に低下しています(500km/秒)。今夜、小規模の衝撃波が見られるかもしれません。
最新のニュース

2005/ 1/ 8 09:29 更新
CMEの影響で太陽風の磁場強度がとても強まっています。オーロラもとても活発になっています。

担当 篠原

7日18時(世界時7日9時)頃から太陽風の乱れが始まりました。
速度はそれまでの500km/秒からわずかに550km/秒に上昇した程度でしたが、
太陽風の磁場強度が緩やかに上昇を始め、
それまでの5nTから、8日6時(世界時7日21時)頃に20nTまで非常に強まりました。
現在も15nTととても強い状態です。
5日に発生した大規模なフィラメント消失は、
高速風というよりも強い磁場の塊を運んで来た様です。

磁気圏の乱れ方を決定する、磁場の南北成分(ACEデータの赤線)を見ると、
7日22時(世界時7日13時)頃から-10nTが2時間、
8日6時(世界時7日21時)頃から-20nTが2時間半と、まとまった南向きが観測されています。
この影響がオーロラの活動にも現れていて、AE指数のグラフを見ると、
8日0時(世界時7日15時)頃に1500〜2000nTに達する様な大規模なオーロラ活動が観測されています。
これ以降の時間帯でも500nTを越える様な活発な活動が続いています。
8日6時(世界時7日21時)の大変強い南向きによる活動はまだデータが十分に届いていませんが、
最後の1000nTへの増加に続いて活発な変動が見られると予想されます。

沖縄の磁場変化を見ても、活発な変化が観測されています。
磁場強度が一時的に50nT程弱まっていますが、今後更に低下して、
磁気嵐が始まることも考えられます。

太陽風磁場の強まりは最大に達した様ですので、これから緩やかに弱まっていくと思われます。
しかし、十分に弱まるまでは、強い南向きが現れてオーロラを活動的にする可能性があります。
明日には磁気圏も穏やかになっているでしょう。

磁気圏の乱れの影響で、
GOES衛星が観測している放射線帯の高エネルギー電子の密度は減少しています。

太陽面は穏やかです。
黒点はほとんど見られず、フレア活動も見られません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。