宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/ 7 09:58 更新 太陽風の速度は更に低下しています(500km/秒)。今夜、小規模の衝撃波が見られるかもしれません。 担当 篠原 太陽風の速度は順調に低下しています。 昨日、600km/秒を切ったくらいでしたが、その後も緩やかに低下を続け、 500km/秒まで下がっています。 磁場強度は7nT前後が続いていますが、南を向く時間帯があまりなかったため、 オーロラ活動は穏やかでした。 AE指数のグラフでは、300nT程度の変化がひとつ見えているだけです。 この時間帯のACEのデータを見ると、赤線がマイナスに振れています。 太陽風の磁場が南を向いたため、オーロラ活動が強まったのです。 太陽風速度は更に低下を続け、磁気圏は穏やかになっていくでしょう。 ただし、昨日お知らせしましたが、太陽面で大規模なフィラメント消失が発生し、 淡いですが、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 LASCO C3の画像を掲載していますが、お分かりでしょうか。 太陽の左側により濃くガスが飛び出しているのが見えます。 動画だとより分かりやすくなりますので、SOHOのホームページでご覧下さい。 このCMEによって、今日の深夜から明日の午前中にかけて、 小規模な衝撃波が地球に到達して、太陽風が乱れる可能性があります。 画像の淡さから、大きな乱れにはならないでしょう。 太陽風磁場の変化によっては、オーロラが活発になる可能性があります。 SOHO EIT284の太陽画像では、 太陽面中心のやや下に小さいですがコロナホールが見えています。 この影響が10日頃に見られるかもしれません。 このコロナホールは27日前の時はほとんど影響がありませんでしたが、 今周期はやや濃さが増していますので、影響も強まるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子密度は高い状態が続いています。 衛星の運用では引き続き注意をして下さい。 太陽面では黒点がほとんど見えなくなっています。 X線データを見てもフレア活動は見られず、穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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