宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/31 11:14 太陽で715黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度が一時的に強まってオーロラがやや活発になりました。
2005/ 1/ 1 11:09 X1.7の大規模フレアが発生しました。715黒点群が活発です。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2005/ 1/ 2 13:57 コロナホールのため太陽風の速度が上昇しています(700km/秒)。オーロラが活発に活動しています。
2005/ 1/ 3 10:50 太陽風がとても高速で、オーロラがとても強まっています。今後一層乱れる可能性があります。
2005/ 1/ 4 10:03 太陽風は高速です(680km/秒)。オーロラも活発に続いています。放射線帯電子が増加しています。
最新のニュース

2005/ 1/ 5 10:06 更新
太陽風は現在もとても高速です(680km/秒)。オーロラも活動的に続いています。

担当 篠原

私の予想は外れて、昨日、太陽風の速度はもう一段大きく上昇しました。
ニュース発行後、速度は次第に上昇し、4日20時(世界時4日11時)頃に750km/秒に達しました。
その後数時間この状態が続き、日付が変わった5日0時(世界時4日15時)頃から低下に転じて、
現在は680km/秒まで下がっています。
それでも依然大変高速ですので、注意が必要です。

太陽風の磁場は6nTの強度で普通の強さです。
南北成分(ACEデータの赤線)が激しく南北に振れています。
このためオーロラ活動が常に刺激を受け続けていて、
AE指数のグラフを見ると500nT前後の活動が連続的に観測されています。
時に1000nTに達する大きな変動も見られています。
オーロラが活発に極域の空を彩っていた様です。

27日周期の図をご覧下さい。
今周期の太陽風は、前周期から大きく変化しています。
高速風の発生時刻は大まかには同じなのですが、
700km/秒台に達する活発な高速風帯に変わっていました。
この高速風はこれから1〜2日かけて緩やかに低下して行くと思われます。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が、両GOES衛星で警戒レベルを越えています。
電子密度は更に上昇するかもしれません。
今後数日間に渡って、高密度状態が続くでしょう。
衛星の運用ではしばらく注意が必要と思われます。

太陽の715黒点群は昨日2つのCクラス小規模フレア(太陽爆発)を起こしました。
4日15時(世界時4日6時)にC3.3、4日20時(世界時4日11時)にC7.3の小規模フレアです。
715群は黒点写真ではずいぶん小さくなってしまいました。
活動度は更に低下していると思われます。
今後も、小規模フレアを起こす程度でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。