宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 1/ 9 12:29 更新 太陽風の乱れは収まりました。11日までは穏やかな状態が続きそうです。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は更に低下し、磁場強度も弱まって行きました。 磁場が概ね北向きで推移したため、磁気圏もあまり大きく乱れることはありませんでした。 現在の太陽風は、速度が450km/秒、磁場強度は一旦5nTまで下がって、再び10nTに増えています。 沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベル(青い横線)から最大で-70nT程度の減少が見られています。 小規模の磁気嵐状態になっていた様です。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフを見ると、昨日のニュース直後の1000nTの乱れと、 その後は500nT程度の変化が一度見られている程度で大きな乱れは続きませんでした。 CMEに続く今回の太陽風の乱れはこれで一段落です。 27日周期の図を参考にすると、これから3日ほど、11日までは比較的穏やかな状態が続きそうです。 磁場強度が強まる傾向が見られるため、 南向きになって一時的にオーロラを活発にする事があるかもしれませんが、 速度が高くないため、大規模な活動にはなりません。 その後、12日頃から太陽風の速度の上昇が始まりそうです。 これはSOHO EIT284の太陽画像の北寄り(上側)に見られるコロナホールの影響です。 太陽面では718黒点群が新たに東側(左側)から上って来ました。 やや活発に活動している様で、まだ小さな規模ですがフレア活動を度々起こしています。 これから発達に向かうのかどうか、注意したいと思います。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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