宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/26 09:25 コロナホールのため、太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。オーロラはあまり活発ではありません。
2004/12/27 10:24 太陽風の速度は緩やかに低下し始めています。今日以降の変化が注目されます。オーロラは小規模の活動が見られています。
2004/12/28 11:00 太陽風の磁場が南向きになっています。しばらくオーロラがやや活発になりそうです。
2004/12/29 10:56 太陽風磁場がやや強く連続的に南を向いています。オーロラが活発になり、弱い磁気嵐状態になっています。
2004/12/30 12:23 太陽風磁場の南向き傾向が続き、オーロラもやや活発に続いています。新しい黒点群が中規模フレアを起こしています。
最新のニュース

2004/12/31 11:14 更新
太陽で715黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度が一時的に強まってオーロラがやや活発になりました。

担当 篠原

太陽の東から上がって来た715黒点群が活発に活動しています。
30日19時半(世界時30日10時半)にM2.2の中規模フレアを、
31日7時(世界時30日22時)にM4.2の中規模フレアを起こしています。
その他にも、小さなCクラスの小規模フレアを何度も起こしており、
今後も引き続き中規模フレアへの注意が必要でしょう。
M2.2のフレアによるCME(太陽ガスの放出現象)が、SOHO衛星LASCO C3カメラで観測されています。
横に向かっていますので、地球への影響は小さいと思われます。

太陽風もまた、昨日は大きな変化を見せました。
ACEデータをご覧下さい。
30日12時(世界時30日3時)から急に速度が上昇し始め、
30日17時(世界時30日8時)頃に550km/秒に達しました。
27日周期の図をご覧下さい。
この速度変化とともに、セクターの切り替わりが発生しています。
前周期(27日前の変化)では、この切り替わりは12月5日に発生しており、
約2日半ほど変化が早まった様です。
今回の速度上昇は、太陽が1回転する間に表面の状況が変化した事を示しているのでしょう。

太陽風の速度はその後緩やかに低下し、現在は450km/秒と通常レベル近くに戻っています。
この間、オーロラが、AE指数で500nT前後の強度ですが、やや活発な状態が続いていました。

速度上昇の時に一旦太陽風の磁場強度が弱まっていましたが、
速度が下がるとともに回復し、現在10nT近くとやや強まった状態になっています。
大きな南向き成分が現れた場合は、オーロラが活発になるでしょう。

セクターの切り替わりが早まったということで、周期性の予測も変わって来る可能性がありますが、
SOHO EIT284に見えているコロナホールの広がりの類似性から、
大まかには前周期と似た様な傾向が現れるでしょう。
これから1週間の間に、このコロナホールによる高速風の影響が地球に及ぶでしょう。
太陽風の変化に注目して下さい。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/30 19:06 UT

12/ 3 19:06 UT


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/30 12:09 UT

12/30 13:33 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。