宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/12/27 10:24 更新 太陽風の速度は緩やかに低下し始めています。今日以降の変化が注目されます。オーロラは小規模の活動が見られています。 担当 篠原 コロナホールの影響で、一昨日から高速の太陽風(500km/秒)が地球に届いていますが、 27日1時(世界時26日16時)頃までは500km/秒でほぼ安定した状態が続いていました。 その後、更に上昇が見られるかと予想していましたが、逆に緩やかに低下を始めています。 現在は450km/秒近くにまで下がっています。 27日周期の図をご覧下さい。 太陽の同じ面が地球を向いていた前周期のデータ(上段)を見ると、11月29日に高速風が始まり、 30日に更にもう一段の上昇が起こっています(図の時刻は世界時です)。 今周期(下段)は、変化が約半日早まっていて、12月25日に速度の上昇が始まりました。 前周期のデータを参考にして、更に半日の早まりを考慮すると、 昨夜のうちにもう一段の速度の上昇が発生してもおかしくありませんでした。 今日、これから速度上昇が始まるのか、このまま速度が下がってしまうのか、太陽風の変化に注目です。 太陽風の磁場は北寄りに推移しています。 とはいえ、南向きが無い訳でもなく、 AE指数で500nT以下の小規模なオーロラ活動が度々発生している様です。 磁場強度は5nTと通常のレベルに戻っていますので、 このまま速度が下がって行けばオーロラ活動は更に穏やかになるでしょう。 太陽面では、713黒点群が更に弱まっています。 Cクラスの小規模フレアを起こす程度とのことです。 この他には目立った活動領域は見られません。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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