宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/24 10:01 コロナホールの影響を抜けました。磁気圏は穏やかです。C5の小規模フレアが発生しています。
2004/12/25 12:45 太陽風の速度は通常レベルです。太陽風の磁場強度が強まっており、コロナホールの影響が近づいています。
2004/12/26 09:25 コロナホールのため、太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。オーロラはあまり活発ではありません。
2004/12/27 10:24 太陽風の速度は緩やかに低下し始めています。今日以降の変化が注目されます。オーロラは小規模の活動が見られています。
2004/12/28 11:00 太陽風の磁場が南向きになっています。しばらくオーロラがやや活発になりそうです。
最新のニュース

2004/12/29 10:56 更新
太陽風磁場がやや強く連続的に南を向いています。オーロラが活発になり、弱い磁気嵐状態になっています。

担当 篠原

昨日のニュースで、太陽風の磁場が連続的に南を向いているとお知らせしましたが、
その後、29日0時(世界時28日15時)からは更に南向きが強まって、
-7nTとやや強い南向きが続いています。
太陽風速度は440km/秒前後と、ほぼ通常値の状態です。

太陽風磁場の南向きの影響で極域でオーロラ活動が強まっています。
オーロラ活動の指標であるAE指数のグラフを見ると、
29日0時(世界時28日15時)頃からグラフが大きく変化を始め、
500〜1000nTの変動が連続的に観測されています。

また、沖縄の磁場データを見ると、
静穏レベル(青い横線)から-40nT程度の磁場強度の減少が観測されています。
弱い磁気嵐の状態に発達している様です。
観測点の時刻を考慮すると(午前側は減少が小さく見えます)、
沖縄の磁場強度はこれから午後にかけて一段と下がって見える可能性があります。

この強い南向きが今後どのくらい続くのか予想できません。
引き続き注意が必要です。
太陽風の速度が高くはないため、激しい磁気圏擾乱に発達する事はないでしょう。

太陽面では、713黒点群が西に没しつつあります。
この直前になって、Cクラスの小規模フレア(太陽爆発)を頻繁に発生させる様になりました。
また、黒点は見えていませんが、太陽中心のやや左下にもフレアを起こした領域があります。
GOES X線データの中で、29日3時(世界時28日18時)に最も高い変化の、
C7の小規模フレアが観測されています。
このフレアは、太陽写真の東端(左端)に新しく見えて来た黒点群で発生しました。
これからしばらく、この黒点群の活動に注意が必要でしょう。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。