宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/12/28 11:00 更新 太陽風の磁場が南向きになっています。しばらくオーロラがやや活発になりそうです。 担当 篠原 昨日のニュース以降、27日11時(世界時27日2時)頃から太陽風の速度が再び上昇し、 500km/秒(最大で600km/秒)に上がりました。 高速風は半日ほど続き、その後緩やかに低下して、現在は450km/秒になっています。 27日周期で予想していた高速太陽風領域はかなり弱まっているようです。 一方、太陽風の磁場ですが、速度の上昇に伴って10nTに強まっています。 その後、速度が下がるとともに磁場も弱まり、現在は7nTとやや強めな程度です。 しかしながら、速度が下がり始めた頃から南向きの成分を大きく持つ様になりました。 ACEデータの赤線に注目して下さい。 28日3時(世界時27日18時)頃から-3〜-5nTの南向きが既に8時間連続して現れています。 このため、磁気圏へのエネルギーの流れ込みが強まっています。 オーロラ活動もある程度強まる事になりそうです。 AE指数のグラフでは500nT規模の活動が見られ始めています。 太陽風の速度が既に450km/秒と通常レベルに近いところまで下がっていますので、 大きな活動に発達する事はないでしょう。 比較的小規模な活動が続く程度だと思われます。 太陽では、713黒点群が28日9時(世界時28日0時)にC7.2の小規模フレアを起こしました。 短時間のぴかっと光る様なフレアです。 713群の規模に変化は無く、小規模のフレアを起こす可能性がある程度です。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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