宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/12/25 12:45 更新 太陽風の速度は通常レベルです。太陽風の磁場強度が強まっており、コロナホールの影響が近づいています。 担当 篠原 太陽風の速度は400km/秒をやや下回る程度で、ほぼ通常レベルです。 磁場強度は、昨日から5nT程度でほぼ安定していました。 南寄りになる時間帯も見られ、これによってオーロラ活動が一時的に活発になったりしています。 AE指数のグラフを見ると、25日0時(世界時24日15時)頃に500nTのオーロラ活動が観測されています。 太陽風の磁場強度を見ると、次第に強まっていることが分かります。 現在、10nT近くに強まっている様です。 これは、コロナホールによる高速太陽風が近づいている事を示しているのだろうと思います。 27日周期の図をご覧下さい。 太陽は27日でほぼ1回転します。 このため、27日前のデータを調べると、今後の太陽風の変化を予想することができます。 27日前の前周期のデータを見ると(上の図)、11月28日に太陽風速度(緑色線)の上昇が始まっています。 この速度上昇が今夜以降に始まると予想されていました。 11月28日のグラフでは、速度が上がる前に磁場強度(青線)の強まりが観測されていることに注目して下さい。 これと同様の変化が現在見られている可能性があります。 その場合、太陽風の変化が半日程度早まっている可能性があります。 今後の太陽風の磁場強度・速度の変化に注意して下さい。 速度上昇が始まると、オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発達する可能性があります。 今日から明日にかけて、活動が強まると予想されます。 27日周期の図を見ると、11月28日にはセクターの切り替わり(まっすぐな青線)も観測されています。 これも速度上昇へのひとつの目安となりそうです。 太陽では、24日13時(世界時24日4時)にC1クラスの小さな小規模フレアが発生しています。 太陽の南東(左下)側で発生したもので、長時間に渡る特徴的な変化をしています。 SOHO衛星のLASCO C3カメラの観測では、CME(太陽ガスの放出現象)も発生した様です。 このCME画像はちょっと複雑で、2枚目を見ると、西(右)と東(左)にそれぞれ飛び出している様に見えます。 そう考えた場合、東(左)に伸びているCMEが今回のC1フレアに伴う現象でしょう。 GOES衛星のX線画像を調べると、 このフレアの直後に太陽の西側(右側)でも小さな爆発現象が観測されています。 西(右)のCMEは、この小規模な爆発に伴うものかもしれません。 しかし、爆発の規模の割には、ガスの色が濃く、時刻もやや早すぎます。 むしろ、太陽の裏側でほぼ同時に起こった別の現象によるものかもしれません。 CMEがこちらに向かっている場合でも、 CMEの発生源が太陽の中心からずれていますので、地球への影響がどの程度になるかは微妙です。 影響がある場合は、明日の午後以降に太陽風の乱れが発生するでしょう。 SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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