宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/12/23 11:56 更新 太陽風の速度が上昇し(最高550km/秒)、オーロラが活発になりました。速度は低下しています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は順調に上昇し、 22日16時(世界時22日7時)頃に500km/秒を越えました。 太陽風の磁場も強度が10nTと強く、 しかも強い南向きの成分を持っていました(ACEデータ1列めの赤線がマイナスに変化している)。 このため、オーロラが活発になり、AE指数で1000nTに達する強い活動も見られています。 その後、太陽風は500〜550km/秒の高速状態が14時間程度続きましたが、 磁場強度は緩やかに弱まって行き、6nT程度に下がりました。 南寄りの成分もあまり見られなくなり、オーロラ活動は弱まって行きました。 23日6時(世界時22日21時)頃からは速度も低下を始め、 現在は450km/秒とかなり通常値に近づいています。 速度が低下した事と、磁場強度が下がっていることから、 今後は目立ったオーロラ活動は見られないでしょう。 27日周期の図を見ると、昨日の太陽風の速度上昇(緑色)はほぼ前回と同じ変化だった様です。 時間的にはやや短期になっています。 これは、一昨日見られた、小規模の速度上昇が分離したことと関係しているのでしょうか。 この図を見ると、これから3日間ほどは穏やかな状態が続きそうです。 そして、早ければ25日の夕方、順当なら26日に日付が変わった頃から、 次のコロナホールによる太陽風の乱れが始まります。 太陽風磁場の方向が切り替わり(セクターの+ーが反転する)、磁場強度が強まりを見せます。 それに続いて速度の上昇が始まるでしょう。 前回は700km/秒近くまで上昇しました。 高速風は4日間ほど続きます。 前回は、速度が上昇した割にオーロラの活動は強まりませんでしたが、今回はどうでしょうか。 太陽では、小さなCクラスの小規模フレアが2回発生しています。 発生箇所は713黒点群です。 713群の規模に変化は見られませんので、今後もこの程度の活動でしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|