宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/12/19 11:21 更新 太陽風の速度は下がり始めました(500km/秒)。磁気圏は穏やかになっています。 担当 篠原 地球は高速太陽風の領域を抜けつつある様です。 650km/秒に達していた太陽風の速度は、昨日より緩やかに低下を始め、 現在は500km/秒とやや高速というレベルに下がっています。 磁場強度も順調に下がっており、3nTに弱まっています。 これに伴って、磁気圏のオーロラ活動も弱まっています。 AE指数のグラフを見ると、 19日0時(世界時18日15時)頃までは500nT前後の変化が見られ、 オーロラが活動的だった様ですが、それ以降はほとんど変化が観測されていません。 これから太陽風の速度は更に低下を続け、 今日いっぱいで通常レベルの400km/秒にかなり近づくでしょう。 しかし、27日周期の図によると、 前周期では続いて11月24日から次の太陽風の擾乱が観測されています。 このことから、早ければ明後日の21日くらいから新たな乱れが始まるかもしれません。 太陽面の写真では712、713の黒点群に番号が付けられています。 まだ713群は全体像が見えきっていない様です。 今の所、フレア(太陽爆発)活動はとても静穏ですが、 712、713群によってCクラスの小規模フレアが見られるかもしれないとのことです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|