宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/12/15 11:21 更新 太陽風磁場が乱れており、オーロラがやや活発になっています。また、明日から高速太陽風が始まりそうです。 担当 篠原 ACE衛星の太陽風観測によると、太陽風磁場が8nT前後と比較的強い状態が続いています。 しかも、南北成分(ACEの1列目赤線)が大きく南北(マイナス・プラス)に変動していて、 この影響で磁気圏ではオーロラ活動がやや活発になっています。 AE指数のグラフを見ると、500nT前後の活動が数度に渡って観測されています。 ただし、太陽風の速度は400km/秒と通常レベルでしたので、この程度のオーロラ活動にとどまった様です。 太陽風の磁場は次第に弱まる傾向を見せていますが、現在も7nT程度あります。 南寄りの傾向も続いていますが、太陽風速度が360km/秒に下がってしまいましたので、 これからのオーロラ活動はより小規模になるでしょう。 一方、コロナホールによる高速太陽風の領域が地球に近づいています。 SOHO衛星の観測が休止していますので、太陽の最新画像がありませんが、 27日前の太陽の同じ面が地球を向いていた頃のデータを参照することにします。 27日周期の図をご覧下さい。 上の段は27日前に地球に届いていた太陽風の変化や、磁気圏擾乱の程度を示しています。 この中の緑色の線(太陽風の速度)を見ると、11月19日(世界時)から上昇して最大600km/秒に達しています。 これと同様の変化が12月16日(世界時)頃から始まりそうです。 速度の上昇に先立って、磁場強度(青線)の強まりが観測されていることにも注目して下さい。 明日、12月16日の夜以降に太陽風の変化が始まると予想されます。 太陽風磁場の強まりが見られ、やがて速度が上昇し始めるでしょう。 オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生する可能性があります。 太陽面では黒点がほとんど見えなくなっています。 唯一の711群も、まもなく西の端に沈む所です。 フレア(太陽爆発)活動もおだやかで、目立った現象は観測されていません。 しばらく穏やかな日が続きそうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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