宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/ 2 10:12 太陽風速度はピークを越え、低下を始めています。磁気圏は穏やかです。
2004/12/ 3 13:01 太陽風の速度は低下しており、磁気圏は静穏です。続いて、新しい擾乱が始まりそうです。
2004/12/ 4 10:32 太陽風は通常レベルで、磁気圏は穏やかです。明日以降の擾乱が予想されます。
2004/12/ 5 12:36 太陽風は低速で、磁気圏はたいへん穏やかです。これから太陽風の乱れが始まります。
2004/12/ 6 10:06 太陽風の磁場強度は次第に弱まっています。北向きから変化しなかったため、磁気圏はほとんど乱れませんでした。
最新のニュース

2004/12/ 7 12:41 更新
コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動が活発です。

担当 篠原

衝撃波に続いて、コロナホールによる高速風の影響が始まった様です。
昨日の段階で速度400km/秒に下がっていた太陽風は、
6日12時(世界時6日3時)頃から緩やかな上昇に転じ、現在は500〜550km/秒に達しています。
太陽風の磁場は強度10nTとやや強い状態から、現在は5nTに下がっていますが、
南向きの成分を出し続けています。
このため、太陽風から磁気圏にエネルギーが注入され、オーロラ活動が活発になっています。
オーロラ活動の目安となるAE指数のグラフでは、
500〜1000nTの活発な変動が一日中続いて見えています。
昨夜は、アラスカのオーロラライブカメラでも、美しいオーロラの変動を見る事ができました。
現在はいかがですか?

また、沖縄の磁場データを見ると、
青い横線で示している静穏レベルから-50nT程度下がってしまっています。
昨日から、弱い磁気嵐になっている様です。
現時点では、磁気嵐の発達は止まっています。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、昨日まではっきりと見えていたコロナホールは、
西側に回り込みつつあるため、今日の画像では鮮明には見えなくなっています。
しかし、昨日の写真ではドーナツ状に大きく広がっていたので、
これから数日間不規則に影響が及ぶ様に思われます。
太陽風の速度が高い間は、磁場の南北方向の変化によってオーロラが活発になるので、
注意して下さい。

太陽面はとても穏やかです。
目立った黒点群もなく、X線データにもフレア(太陽爆発)活動は見られません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。