宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/12/ 7 12:41 更新 コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動が活発です。 担当 篠原 衝撃波に続いて、コロナホールによる高速風の影響が始まった様です。 昨日の段階で速度400km/秒に下がっていた太陽風は、 6日12時(世界時6日3時)頃から緩やかな上昇に転じ、現在は500〜550km/秒に達しています。 太陽風の磁場は強度10nTとやや強い状態から、現在は5nTに下がっていますが、 南向きの成分を出し続けています。 このため、太陽風から磁気圏にエネルギーが注入され、オーロラ活動が活発になっています。 オーロラ活動の目安となるAE指数のグラフでは、 500〜1000nTの活発な変動が一日中続いて見えています。 昨夜は、アラスカのオーロラライブカメラでも、美しいオーロラの変動を見る事ができました。 現在はいかがですか? また、沖縄の磁場データを見ると、 青い横線で示している静穏レベルから-50nT程度下がってしまっています。 昨日から、弱い磁気嵐になっている様です。 現時点では、磁気嵐の発達は止まっています。 SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、昨日まではっきりと見えていたコロナホールは、 西側に回り込みつつあるため、今日の画像では鮮明には見えなくなっています。 しかし、昨日の写真ではドーナツ状に大きく広がっていたので、 これから数日間不規則に影響が及ぶ様に思われます。 太陽風の速度が高い間は、磁場の南北方向の変化によってオーロラが活発になるので、 注意して下さい。 太陽面はとても穏やかです。 目立った黒点群もなく、X線データにもフレア(太陽爆発)活動は見られません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|