宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/12/ 6 10:06 更新 太陽風の磁場強度は次第に弱まっています。北向きから変化しなかったため、磁気圏はほとんど乱れませんでした。 担当 篠原 昨夜の追加記事でお知らせしましたが、 5日16時(世界時5日7時)に太陽風の衝撃波の到来がACE衛星で観測されました。 太陽風の速度は450km/秒とやや高速になった程度ですが、磁場強度は40nTと非常に強まりました。 沖縄のデータを見ると、5日17時(世界時5日8時)の少し前に磁場強度の急激な強まりが観測されており、 衝撃波が地球に到達したことを示しています。 磁場強度は大変強まったのですが、南北成分が北向きになっていたため、 オーロラなどの磁気圏擾乱はほとんど起こりませんでした。 (反対の南向きだった場合は、かなりのオーロラ活動が発生したと思われます。) その後、太陽風磁場は緩やかに弱まっており、現在は10nT程度に下がりました。 速度もやや下がって400km/秒になり、通常の速度です。 この様子では、もうひとつの擾乱要因としていたコロナホールの影響はほとんど見られていない様です。 10nTという磁場強度は通常レベルと比べると強いものです。 今後、磁場の南北成分が変化して南寄りに変わると、オーロラ活動を引き起こすでしょう。 ただし、速度が下がっていますので、大規模擾乱になることはありません。 太陽のフレア(太陽爆発)活動は穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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