宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/30 09:58 更新 太陽風が高速になっています(550km/秒)。これまでのところオーロラはあまり活発ではありません。 担当 篠原 現在、地球はコロナホールの影響下にあります。 SOHO EIT284カメラの太陽画像をご覧下さい。 太陽面中心からやや西寄り(右寄り)に黒く穴の様な構造が見えています。 (南東(左下)にももうひとつ別の穴が見えています) これはコロナホールと呼ばれ、太陽の磁場が宇宙空間に向かって開いている場所です。 ここからは噴水の様に、速度の速い太陽風が吹き出しています。 ちょうど今写真に見えている辺りにコロナホールが来た時に、地球がこの高速風に当たります。 現在の太陽風の速度は550km/秒で、高速のまま安定しています。 磁場強度も10nTと強い状態が続いています。また、南北成分(赤線)は頻繁に変化を示しています。 通常この程度に南北成分が乱れると、地球磁気圏のオーロラ活動も活発になるものなのですが、 これまでのところ、AE指数を見るとあまり目立ったオーロラ活動は発生していない様です。 理由は良く分かりませんが、現状が高速であることと磁場強度も強いことから、 引き続きオーロラ活動が活発になる可能性が高いと考えられます。 高速風は2〜3日は続くと思われます。 太陽黒点は3つの群が目立って見えています。 規模は大きいものではなく、目立った成長もしていません。 フレア(太陽爆発)活動は穏やかで、Cクラスの小規模フレアが発生する程度の様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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