宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/11/26 09:56 更新 500km/秒程度の高速風が続いています。オーロラ活動が活発です。 担当 篠原 地球はコロナホールによる高速太陽風の中に入っています。 昨日のニュース以降、太陽風は速度500km/秒前後の高速な状態が続いています。 太陽風磁場も5〜10nTの強さを保っており、南向きも頻繁に現れています。 このため、オーロラ活動が活発になり、AE指数では500〜800nT規模の変化が頻繁に観測されていました。 27日前の前周期では、高速風は3日程度続きました。 この傾向から考えると、あと2日程度速度が高い状態が続くかもしれません。 磁場強度は次第に弱まって行くでしょう。それと共に、オーロラの活動も低調になっていくはずです。 一方、SOHO EIT284の太陽画像には、 ひとつ目玉の様に大きなコロナホールが太陽の中心に近づいて来ました。 ちょうど27日前の、前周期の太陽画像も掲載しています。比較してご覧下さい。 今月初めに見られた太陽フレアの活発な活動と関連して、 太陽面の様子が大きく変わったのかもしれません。 ここからの吹き出している高速の太陽風は、 4〜5日後(11月30日、12月1日頃)くらいに地球に当たる様になるでしょう。 コロナホールの規模が大きくなっていますので、擾乱要因としてかなり強いものになる可能性があります。 昨日、東から上って来た新しい黒点群がCクラスのフレアを頻発させているとお知らせしましたが、 今の所、この群はおとなしくなっています。 まだやっと見えて来たばかりですので、しばらく注目したいと思います。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|