宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/22 09:55 更新 太陽風は現在も高速(580km/秒)です。これから緩やかに低下するでしょう。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は昨日から600km/秒前後で安定しています。 現在は580km/秒で、低下に向かっているのかもしれません。 前周期の変化を参考にすると、これから2日ほどかけて通常の速度へ低下して行くと思われます。 太陽風の磁場強度は5nTと通常のレベルですが、 21日17〜23時(世界時21日8〜14時)の時間帯だけ、 南北成分(ACEの1列目赤線)が強く南寄り(マイナス方向)になり、 -5nTの南向き成分が振動しながら現れました。 速度が高速でもあったため、オーロラの活動が活発になりました。 AE指数のグラフを見ると、21日18時〜22日0時(世界時21日9〜15時)に渡って、 500〜1000nTの活発なオーロラ活動が観測されています。 引き続き、高速の太陽風が続いている間は、 太陽風磁場の南向きが強まるとオーロラが活発になるでしょう。 SOHO EIT284の太陽画像を見ると、コロナホール(薄暗く見える領域)が、 太陽面の中心から下へ「y」の様に延びているのが分かります。 3日後の25日頃から、地球はこちらのコロナホールの影響を受けることになりそうです。 太陽面には小さな黒点群が2つ見えています(702群は番号はありますが、ほとんど見えません)。 どれも小規模で、フレア(太陽爆発)活動はほとんど見られません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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