宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/17 13:47 更新 太陽風、磁気圏は概ね静穏です。700黒点群も小規模な活動に留まっています。 担当 篠原 昨日のニュース以後に、太陽風の磁場強度が10nT程度まで強まり、 南北方向の激しい振動が観測されていました。 太陽風の速度が420km/秒と通常の程度だったためか、オーロラ活動はやや活発になった程度でした。 AE指数では最大で500nT程度、その他では更に小さい変動が観測されていました。 既に磁場強度は5nTに下がっており、擾乱は短期間で終わった様です。 27日周期の図で比較すると、 この太陽風磁場の変化は前周期にも類似した変化が観測されていたことが分かります。 前回は3日ほど続き(世界時で10月19〜21日)、太陽風の速度もやや上昇していましたが、 今回は期間が短く、速度の上昇も見られませんでした。 擾乱を起こしていた太陽面の原因が縮小していったのでしょう。 SOHO EIT284カメラでは、コロナホールが更に西へ移動しています。 このホールが地球に向かって放出した高速の太陽風は、現在地球に向かって進んでいます。 11月20日頃から太陽風磁場強度の増加や速度の上昇といった変化が始まるでしょう。 太陽面では700黒点群が規模をやや拡大していますが、 フレア活動はほとんど起こしておらず、C1の小さな小規模フレアを昨日まで起こしていた程度です。 このまま穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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