宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/20 08:30 更新 コロナホールの影響で、太陽風の様子が変わりつつあります。しばらくオーロラが活発になりそうです。 担当 篠原 19日22時(世界時19日13時)頃から太陽風磁場の強度が上昇を始めました。 磁場強度は、数時間かけて5nTから15nT程度に強まり、現在も続いています。 これは、SOHO EIT284カメラで見られていたコロナホールの影響が及び始めたためです。 現在の太陽画像では、コロナホールは太陽面の西の端の方に見えています。 (SOHO EIT284の太陽の右端やや上寄りに見える、薄暗い部分がコロナホールです) 磁場強度の強まりにやや遅れて、太陽風の速度も上昇を始めました。 350km/秒台だった速度は、450km/秒にまで高まっています。 27日周期の図を見ると、速度上昇の開始時刻は前周期とほぼ同じでした。 前周期は500km/秒まで速度が上昇しましたが、今周期はどうでしょうか。 磁場強度の変化は前周期よりも激しいものとなっており、その違いも興味が持たれます。 太陽風の速度が上昇し、磁場強度が強まっていることから、 太陽風磁場が南向きになった場合(ACEデータ1列めの赤線がマイナスになる)に オーロラ活動が活発になるでしょう。 例えば、ACEデータを見ると、20日6〜8時(世界時19日21〜23時)に-10nTと強い南向きが現れていますが、 この様な状況に注目して下さい。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、現時点ではオーロラ活動はほとんど観測されていません。 これから明後日にかけて高速太陽風は続くと思われます。 磁気圏も活動的になり易いので注意が必要です。 太陽では、700黒点群がCクラスの小規模フレア(太陽爆発)を頻発させながら、西に没して行きました。 その他に現在5つの黒点群が太陽面に見られていますが、 いずれも小規模でフレア活動は穏やかでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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