宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/15 09:53 更新 太陽風、磁気圏は静穏です。今週は回帰性(周期性)の変動が来るでしょう。 担当 篠原 11月9日のオーロラ写真を撮影された武田さんが、ポジフィルムによる新しい写真を送って下さいました。 ポジフィルムらしい自然な色合いが楽しめます。 また、大きいサイズで写真を見る事ができるようにしました。 2004年11月の低緯度オーロラの観測報告 今回の大磁気嵐に関連して低緯度オーロラなどを観測された方は、ぜひ宇宙天気ニュースへお知らせ下さい。 また、空のkirokuさんが、世界各地のオーロラ観測リストを作成されています。 オーロラ報告 2004-2005 大磁気嵐による美しいオーロラの写真を、楽しんで下さい。 太陽風は緩やかに速度を下げ続けています。 450km/秒とほぼ通常の状態に戻りつつあります。 磁場強度は5nTとこちらは既に通常の状態です。 北寄り(ACEデータの1列目の赤線がプラスになっている)の傾向が続いていて、 磁気圏への影響は小さく、オーロラはたいへん小さい活動に留まっています(AE指数のグラフを参照)。 沖縄の磁場データも順調に静穏レベルに近づいています。 まだ-50nT程度の影響は残っていますが、これも数日経つうちに消えて行くでしょう。 SOHO EIT284の太陽画像をご覧下さい。 太陽の中心から左上付近に暗くコロナホールが見えています。 太陽活動も一段落付いて、再びコロナホールによる周期的な擾乱が見られるようになります。 このコロナホールは5日後ころから地球に影響を及ぼす様になるでしょう。 太陽は27日で1回転するので、太陽風には27日周期で変化する傾向があります。 27日前のデータを調べることによって、今後の太陽風を予測する事ができるのです。 27日周期の図をご覧下さい。 前周期(太陽が1回転する期間)の10月24日から太陽風の速度が500km/秒に上昇しています。 SOHO EIT284で見えているコロナホールは、これに対応するのでしょう。 すると今回は11月20日頃から太陽風の速度が上がりそうです。 一方、前周期の図を見ると、もうひとつ早く、10月20日にも小規模な速度の上昇が見られています。 この時は太陽風磁場の乱れも大きく、オーロラの活動度が上がっていた様です。 同様の変化が明日に見られるかもしれません。 太陽面では3つの黒点群が見えています。 C1クラスの小さな小規模フレアの活動が見られている程度で、概ね静穏な状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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