宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/14 10:31 更新 太陽風は現在もやや高速(500km/秒)です。その他の擾乱はほとんど終わり、磁気圏は静穏になりつつあります。 担当 篠原 2004年11月の低緯度オーロラの観測報告 今回の大磁気嵐に関連して低緯度オーロラなどを観測された方は、ぜひ宇宙天気ニュースへお知らせ下さい。 磁気嵐の影響はかなり弱まって来ました。 磁気嵐が発達すると、地球を囲んでリング状の電流系(環電流)が磁気圏に形成されます。 地上の磁場強度の変化を調べることで、この環電流の発達、減衰を知る事ができます。 磁気嵐発達以来、大きく減少を示していた沖縄の磁場強度ですが、 グラフの変化を見ると、磁場強度は順調に増加を続けていて、 静穏状態を示す基準線の青の横線にかなり近づきました。 磁気嵐の指標とも言える環電流の強度がかなり弱まっている事が分かります。 太陽風の速度は依然やや高い状態が続いています。 一時460km/秒まで下がったのですが、再び上昇して現在は500km/秒前後で推移しています。 磁場強度も5nT強を保っており、南向きの傾向が強まった場合はオーロラ活動が活発になりそうです。 ACEデータの最新の部分では、1列めの赤線がマイナスに偏っており、 オーロラ活動を引き起こしそうです。 そのオーロラの活動指数であるAE指数のグラフによると、 昨日以降は500nT以下の小規模の活動が見られるだけでした。 しかし、太陽風磁場の影響で、これから活動がやや強まると思われます。 太陽からの高エネルギープロトン、放射線帯の高エネルギー電子の密度は 更に低下を続け、ほぼ警戒域を割りました。 太陽はすっかり穏やかになっています。 黒点群は3つほど見えていますが、どれも小規模で、フレア(太陽爆発)活動は見られていません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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